ふらつき  宮崎県 延岡市 鍼灸院 
丸井太郎
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 頭がふらつく事を眩暈〔めまい〕と呼びます。
眩暈に襲われると、吐き気や耳鳴りを伴うこともあり、メニエール症候群と呼ばれます。高血圧や脳腫瘍等で発生する事もありますが、多くは原因不明で処置されるものが大半です。治療日記に、ある看護婦さんのお話がありますので、ご紹介します。
〔医療関係者ですので匿名にして置きましょう〕

 ある日の夕刻の事です、タクシーで当治療院の前で、婦長さんが、下車されたのですが、中々お入りにならないのです。気になって、玄関から覗きながら、出迎えてみると、何やら運転手と口論しているのです。

  「私がどこの治療を受けようと勝手でしょう」と、一般の人にすれば、何処の馬の骨とも、知れない怪しい治療師なのかもしれません。そこに格式ある病院の婦長さんが、病院より直接に治療院に乗り付けると、どうしてと感じるのも、不思議な事ではないのでしょう。

  しかし、婦長さんに取っては、とても大切な癒しの場所であったのです。
この事件の一年前に遡るのですが、婦長さんは、過労でメニエール症候群に罹り、頭を持ち上げる事も出来ない、眩暈に襲われて、困って当治療院の話を聞き、わらを掴む想いで、来院されました。

 その時は激しい肩こりの為に、頸部の耳下腺や顎下腺リンパ節が硬直し、内部リンパ圧が上がり、内耳の三半規管に異常がおき、前庭神経炎を発症させたと仮定し治療を致しました。

  丁寧な、頸部誘導リンパマッサージと耳の周りのツボと頭のツボにお灸を1月程続けて完治したのです。ところがつい十日程前に、再発し来院しました。でも触診の結果はリンパ圧も病が出る程の物ではないのです。

  注意をしながら、耳の周囲を調べると、鼓索神経付近に何か粟粒状の物が感じられるので「鼓索神経に2_程度の腫瘍があり、その為でしょう。検査はお宅が専門でしょう」とお伝えしました。

  数日後、大分医大の教授に、お話をされると「たかがマッサージ師に、そんな事解かる事ないでしょう」と一笑されました。その後に教授は一笑したのですがと気になったのでしょう。病院に電話があり「婦長、念の為に調べてみましょう」と言う事になり、大分医大で入院検査をしました。

  CTで小さい物を、輪切りで探し見つけるのです、苦労された事でしょう。一日では発見できず、やっと三日目に、その腫瘍は発見されたのです。教授から、「大した指の感覚を持つ者も居るんだね」と、最高の賛辞を頂きました。

 その事を伝える為に、当院来る途中の事だったのです。その後、宮崎医大で手術をされ、病気は完全に治癒されました。

  手術前に婦長さんはね。「先生間違っていたよ、実は腫瘍は1.6_で二割も違い違えて」

  そう、そんなに間違っては、申し訳ないね「今度からは、指にノギスメーターを付けて正確に測るようにするよ」と。
 
 決して東洋医学、鍼灸学、ツボと言うものは、非科学では無いのです。今後時代が進むにつれて、本物の技術者の手で証明される事でしょう。

メニエール症候群は灸治療で確実に治る例が多い病気です、又耳石剥離による一過性のめまいは、頭の位置を転換しながら、石を蝸牛の中に収めると治ります。〔遊離耳石転置法〕、しかし耳の中や扁桃腺に炎症があり喉の痛みと耳閉感のある めまいにはやはり内耳の炎症を止めるお灸が著効します。


雪の朝
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