生かされる縁    宮崎県 延岡市  施術処まるいあ
丸井太郎
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変形性膝関節症


 治療師として働いている。
いくら私が治療師であると宣伝しても、誰一人、治療を受れる者がいないと、只の人。結局は患者さんによって治療家に育てられました。

 治した人に、支えられ支えられての今。
六十余年生活できた事に対し感謝で一杯です。


おしめの取れなかった頃から、祖父と「お灸部屋」で子守され、
悪戯〔いたずら〕の罰に桜の木に繋がれてのお灸。
嬉しいとか懐かしいと言う「想い出」では、無い記憶。


 治療との「縁」に動かされ、民間療法、
 電気治療の公開販売は保健所の中止命令。
 三階より落下事故に遭い、腰痛・坐骨神経痛。
 光を失った友人により、闘病生活は終わる。


 わずかな袖触れ合うような小さな縁。
 恩師岸川氏により治療世界の道を拓いてもらう。
 治療技術も生き方も、
 訪れた方々に、ひとつひとつと教えて頂きました。


治療師を目指す仲間により、本ものを解く力を頂き、先に逝く友により命の尊厳と儚さを。一緒に過ごした、犬や猫達に優しさを頂きました。


 何一つ、自分の力は無い。
 すべて「縁」の力の人生。
 行かされ、生かされ、活かされ続けた。


日々の感謝中で「本気」に出会う。つもりで無い、「本気」。人として治療師としての絶対の「気」を。


何れ逝かされる「縁」を持つ私。
知る事のない、明日を語らず、今日を、今を、求め続けたこの道に、
小さな自分を、活かして生きたい。

阿蘇早暁
雪の阿蘇